「ロングテール」の話はおかしいのではないか

ロングテールとはこういう話か?

普通の商店だと、商品にかかわるコストは、
「陳列コスト」+「在庫コスト」
で表される。
在庫コストとゆうのは、倉庫代のような目に見えるもの以外は、
品痛みや陳腐化といったリスクに属するものが多い。


陳列コストは、お客が商品をさわって汚損したり、
万引きされたりといったコスト。
店舗面積と、その商品が占める床面積の比から、
コストを算出する場合もある。


たいてい、陳列コストは在庫コストよりも大きい。
商店に陳列できない、あるいはしてない商品は、
陳列コストが0になるが、その場合、
その商品がある事を、お客に提示できない。


ネット商店の場合、陳列コストはサイトの維持費用のみとなる。
また、全ての在庫品を「陳列」する事も容易である。
商品に関わるコストは、実際の商店より小さく押さえられる。


ならば、ネット商店を営むならば、在庫比率を高め、
滅多にやってこない客(ロングテール)を待ち受けるべきだ。
普通の商店ならば、「死に在庫」になってしまう商品でも、
気長に待てば、いつかは利益に変えることができる。

ロングテールの話はおかしいのではないか

ソースの無いうろ覚えだが、設立当初のアマゾンが、
まさにそうゆう考え方で過剰在庫を抱え、
巨額の赤字に苦しんだのではなかったか?


「企業や在庫のスケールが・・・」とか、
「個々の状況が・・・」とか、反論は多々あろうが、
今、もてはやされているロングテール論は、
小規模ネット商店の、仕入れ意欲を掻き立て、
需要の喚起を試みているように見える。